作るのを辞めた話

数年前、作ったものをたまたまTwitterにのせてみた
自分としては頑張ってもない、大したことない、気が抜けた作風だと思ったら拡散、お気に入り、フォローと、静かな日常にいきなり大きな波が来た
数人だったフォロワーが数百人、数千人に増え
様々なところに出展したり催事に参加したり通販もして作るのが楽しかった

しかし、心のどこかでは「いろんな安定」を求めていた
自分の作るものが必ずしも売れたり気に入られるわけではない、好きなものよりも気に入られる物を作ったほうが売れていった
どんどん矛盾が大きくなっていき、少し疲れたので休むことにした。

安定した収入も欲しかったので正社員になった。
仕事で評価され昇進していった結果、創作での不安定な承認欲求の満たされ方はどうでもよくなった。
貢献すれば評価される。努力した分報われる世界だった。
 
数年勤めた後、心療内科通いになった。
自ら動いて売上を伸ばしていく自分より
何もしなくても仕事ができなくても上と仲良くしている人が昇進していった。
最初は給料があがらなくても自分の仕事が楽になればと続けていたが、自分が作ったものは結局上の評価になるだけだった。

仕事を辞めてしばらく治療を続けた後、また好きなことをやろうと思い創作に戻ってきた。
数年ぶりのTwitter、何人かは減ったが数千人のフォロワー、また見てくれる人がいると思い発信をし続けた。
その結果、RTは数個あれば良い方、通販は壊滅的、参加したが詳細を全く送らずグダグダに決行される催事

多分フォローしてる数千人もこの数年間に居なくなったり別に興味が出てきたりして居なくなったんだとは思う。あとは単純な絵柄なので似ている人、自分よりも良い人がこの数年にたくさん出てきたんだと思う。

正直、売れない見られない感想もないのに作り続けるのがとても苦痛だった。
作ることが楽しくなくなっていた。
昔から続けたフォロワーは企業とタイアップしていたり感想を貰えていたり楽しそうだった。
創作続けていたらその輪に入れたんだろうかとか思ったり。


しばらくしたらアカウントを消して数に囚われずほそぼそと好きなものを発信していこうと思う。